気象データの集め方と利用(研修内容の抜粋)

【実習】エコログを使って微気象を調べる

(1)1分間(1秒間隔)同じ場所でデータをとり、器差補正を行う。
  

1.エコログのデータを読み込む。>グラフ印刷
2.データをcsv形式で保存する。
3.ロータス123(表計算)ソフトでデータを読み込む。
4.表計算ソフトで気温、湿度、気圧の平均を求める。
5.あらかじめわかっている機器との補正値を求める。+または−。

(2)10分間(10秒間隔)計測で、屋外または屋内のいろいろな場所に行き、
   同時刻に定点計測。部屋に戻り、データをとり器差補正し、グラフを作成。
  

1.エコログのセットをして、エコログを持って計測をする。その際、スイッチオンの時間を決める。
2.エコログの測定場所の環境を観察しておく。同時刻にスイッチを入れる。その際は、手で持たずに体から離し、測定する。
3.10分間経過し、スイッチが切れたら、部屋に戻る。
4.(1)と同様な操作を行い、測定場所の環境と気象要素との考察を行う。

(3)10分間(10秒間隔)計測で、各自移動しながら地図上のメッシュにて1分間立ち止まり計測。部屋に戻り、データをとり、器差補正および時間補正を行い、平面分布図を作成。

1.(2)と同様にエコログのセットをし、各自分担場所に移動し、1分間ごとにデータを測定し、部屋に戻る。
2.(1)と同様な操作を行った後、定点観測地点との時間補正を加えた後、地図に記入する。
3.全員のデータを写し取り、色分けをし、考察する。

(4)考察

エコログの使い方(中村理科マニュアルより)別紙

58mm×105mm×19mmの大きさ

重さ約70g、単4アルカリ電池2本で作動。

温度・湿度・気圧・光・音の5つのセンサーが内蔵

外部入力端子2本

RS232C端子より接続

(1)エコログを使った気象データの集め方と応用
   

・機器補正1分間測定

・動かさずにデータをとる
 1台で定点調査(気象の変化を知る)
   実験例)ドライアイスの流れによって、どのような変化があるか?
        クーラーや暖房器具による変化
        窓の開閉とカーテンの効果
     
 数台でいろいろな場所に置いて違いを測る
   実験例)日当たりのよいところ、建物の影、植生、土、コンクリートなどなど
        何人かで場所を決め、同時観測

・1台の機械で移動しながらデータをとる(定点観測による時間補正)
 いろいろな場所に動いて違いを測る(平面図、垂直面)
   実験例)高層ビルのエレベータに乗る
        ハイキングで山登り
        学校内をメッシュに区切って移動観測

・応用実践例1
1.テーマ 身近な気象観測(1)
2.該当教科書の単元(小学校、中学校、高校などの区別含む)
(小)5年 天気の変化(天気と気温)
(中)2年 天気の変化、天気の変わり方、前線と天気の変化
3.内 容
−測定目的   身近な気象観測を、長期間行う。
−測定条件と準備
−エコログセッティング内容
−使用センサー   気温・気圧・湿度・光
−測定頻度     10分または30分
−測定期間          30日間
−測定場所       教育センター屋上
−測定準備(カバーや箱など)
   雨が当たらない箱(百葉箱など)、(光の測定のみ、透明プラスッチクケース)

牛乳パックで作った簡易百葉箱

−注意事項
       雨や風によって、濡れたり吹き飛ばされないような入れ物を用意。
4.考察
−本測定でのエコログ長所と短所
長所)長期間(30日間)世話いらずで、忘れずにデータを取ることができる。
    1週間の自記記録計を使うより、安価であり、加工できるデータを入手できる。
短所)長期間にわたるので、天気、風向き、風速などのエコログで測定できないデータの収集をあわせて行っておく。(自分で観測できなければ、新聞や気象月報から)
−学校での利用価値
1台または2台のエコログで、気温・気圧・湿度・光の長期観測を継続的にできる点で魅力があり、日頃忙しさで観測したくてもできない先生方には朗報といえよう。このようなデータをとっておけば、「昨日の前線通過の時の気圧や気温はどうなっていたか」授業で使いたいと思ったときにすぐに利用できる。

・応用実践例2
1.テーマ 天気と気温、湿度
2.該当教科書の単元(小学校、中学校、高校などの区別含む)
(小)5年 天気の変化(天気の予想)
3.内 容
−測定目的   天気と気象要素の変化をとらえる
−測定条件と準備
−エコログセッティング内容
−使用センサー       気温・気圧・光
−測定頻度          10分
−測定期間          3日間
−測定場所       教育センター屋上
−測定準備(カバーや箱など)       透明プラスチックケース
−注意事項
       雨や風によって、濡れたり吹き飛ばされないような入れ物を用意。
4.考察
−本測定でのエコログ長所と短所
長所)土日など休日のデータが取れる。
    天気の変化(晴れ、曇り、雨)の違いと気温や湿度との関係をとらえられる。 短所)光のデータを取るために、密閉されたプラスチックケースを使ったため、気温が誇張されてしまった。また、湿度の正しいデータが取れなかった。
−学校での利用価値
光センサーによって、天気の変化をある程度とらえられるので、昼間と夜の気温の違いや晴れと雨などによる違いを調べることができる。

(2)気象測器の使い方と整備(省略)
(3)気圧計付き時計を使った気象データの集め方例紹介(省略)
(4)アメダスについて

神奈川県アメダス測候所

気象官署・・気象庁及び測候所のことで、一般の気象観測が行われている。(横浜)
地域気象観測所・・無人の気象観測所で、気温(℃) 降水量(mm) 風向 風速(m/s) 日照時間(分) 積雪深(cm)の観測を行っている。(海老名、辻堂、小田原、三浦)

地域雨量観測所・・降水量(mm)積雪深(cm)のみの観測を行っている。
         (相模湖 相模原 日吉 丹沢湖 平塚 箱根)

関東地方アメダス測候所一覧
防災気象情報サービスhttp://tenki.or.jp/のHPの
アメダスhttp://tenki.or.jp/amedas.htmlより

(5)新聞の天気図の利用

各新聞社による天気図、ひまわり画像の違い(版による違いもある)

*読売新聞13版(天気図とひまわり画像が重ねてある)
*赤旗8版
(天気図とひまわり画像に同じ時刻のものを使っている、その他高層天気図断面解説図が付く)
*産経新聞14版、朝日新聞13版、東京新聞11版
(天気図とひまわり画像は時刻がずれている)
*毎日新聞13版
 (天気図とひまわり画像は時刻がずれているが縮尺が同じである、また予想天気図も付く)
*神奈川新聞A版、日本経済新聞13版(天気図のみ)

資料はすべて1998年10月5日(月)の朝刊より

(6)インターネットによる気象情報の入手の仕方紹介

湘南お天気相談所http://homepage1.nifty.com/tenki/

・無料で見られる気象情報のページhttp://homepage1.nifty.com/tenki/

・気象衛星画像の見られるページhttp://homepage1.nifty.com/tenki/

シトリンの部屋 by Y.Kanzaki 1998.10.17更新http://www.cityfujisawa.ne.jp/~y.kanzki/

・神奈川県の積雪調査1998年 http://www.cityfujisawa.ne.jp/~y.kanzki/yuki/yuki9.htm

・台風5号の気圧変化1998年9月14日〜17日 http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/~y.kanzki/taifu/tai5go.htm

(7)積雪調査(1998年度の報告)

(8)生物気象(ソメイヨシノを例に1998年度の報告)

参考文献

1.中村理科工業株式会社「エコログを利用した実践例集」1998
2.県立教育センター「身のまわりの気象の調べ方」1993
3.浅井晃・小森栄一・三浦郁夫ニフティサーブ【理科の部屋】台風7号についての発言1998
4.防災気象情報サービスhttp://tenki.or.jp/のHP
5.読売新聞朝刊13版 1998年10月5日(月)
6.赤旗朝刊8版 1998年10月5日(月)
7.毎日新聞朝刊13版 1998年10月5日(月)
8.三浦郁夫 「湘南お天気研究所」HPhttp://homepage1.nifty.com/tenki/

もどる